最近は、ダイエットのために薬を飲んで体重を落とす方法もあるって、よく聞きますよね。
特によく耳にするのが、「マンジャロ」という薬。
いったいどんな薬なのでしょうか?
今回は、ダイエット薬として流行っているマンジャロについて、気になる疑問を調べてみました。
- マンジャロって何?
- どうして痩せるの?
- 流行ってる理由は何?
- デメリットや副作用はある?
マンジャロについて、「使ってみたいけどよくわからなくて怖い」「どんな薬なのか知りたい」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
マンジャロって何?
マンジャロとは、本来、2型糖尿病の治療のために開発された薬なんだそう。
- インスリン(血糖を下げるホルモン)の働きが弱くなる、インスリンを分泌する膵臓の機能が徐々に弱まるといった要因で、血糖が慢性的に高い状態になる
- 遺伝的な体質や、食べ過ぎ・運動不足といった生活習慣病が原因になりやすい
- 腎不全や視力の低下・失明、心筋梗塞や脳梗塞など、合併症を引き起こすことも…
マンジャロの成分の働きにより、インスリンの分泌促進や食欲抑制、胃の排出遅延などを通して血糖値を下げる効果があるんだとか。

この食欲抑制と胃の排出遅延効果で痩せるってこと?
マンジェロはなぜ痩せる?
なぜ2型糖尿病の薬であるマンジャロに痩せる効果があるのか、それは
- 満腹中枢に作用して食欲を抑える作用
- 胃の動きを抑えて(胃の排出遅延)満腹感を高める作用
といった働きのおかげ。
2型糖尿病の患者は、インスリンの効きをよくしたり、肥満による合併症のリスクを低くするために、体重を減らすことが推奨されるそう。
マンジャロの痩せる効果というのは、そうした目的のために付与されているようですね。

もともとは糖尿病患者のための痩せる効果なんだね
では、どうして糖尿病患者でない一般人がマンジャロを使うようになったのでしょうか?
マンジャロがダイエットで流行った理由
マンジャロがどうしてダイエット薬として使われるようになったかというと、こんな理由があるそうです。
- 強力な減量効果が拡散され話題に
- アメリカでは肥満治療として承認されている
- ネットや海外通販で手に入る
ひとつずつ見てみましょう。
強力な減量効果が拡散され話題に
マンジャロの減量効果には、こんな報告があるそうです。
マンジャロは、臨床試験において2型糖尿病患者に平均で約5〜10kgの体重減少をもたらしたと報告されています。この結果がメディアなどで大きく取り上げられ、糖尿病治療薬でありながら「ダイエット薬」として注目されるようになりました。
つねだクリニック「マンジャロの効果と副作用とは?糖尿病治療薬が注目される理由と医師の見解」

5~10kgはかなりの効果だね!
確かに、薬を飲むだけで大きな減量効果があると思ったら、使ってみたい気持ちにもなりますね。
アメリカでは肥満治療として承認されている
日本では、肥満治療薬としての承認がされていないマンジャロですが、アメリカでは承認されているとのこと。

アメリカで使われているならいいじゃん
確かにそう思ってしまいますよね。ただ、
- 日本人を対象とした肥満症治療の臨床データが十分でない
- 副作用のリスクを慎重に評価すべき
- 日本の肥満治療薬の制度・考え方(生活改善だけで十分な場合は薬を使わない方針が基本)
こうした理由もあって、日本ではまだ承認が進んでいない(もしくは審査途中の段階)そうです。
ネットや海外通販で手に入る
日本の病院では、2型糖尿病の薬としてでないと、マンジャロは処方されない現状。
では、実際にダイエットで使っている人はどうやって入手しているかというと、
- 自由診療クリニックでの処方(保険外)
※かなりの高額、承認外の使用 - 海外通販
※偽造品や不純物入りのリスクが高い、自己責任
こうした手段のようです。

自己責任で入手して使ってるんだね
こうした理由・方法で、日本でもマンジャロがダイエット薬として流行ったようですね。
副作用を懸念して、日本ではまだ承認されていないというマンジャロですが、どういったデメリットがあるんでしょうか?
マンジャロのデメリット・副作用
マンジャロのデメリット・副作用は、次のようなものがあるそうです。
- 嘔吐、下痢、便秘など
- 吐き気・食欲不振・低血糖
- 膵炎、腎機能悪化、胆嚢障害などのリスクも
最も多い副作用は悪心、嘔吐、下痢、便秘など消化器症状で、その大部分は一時的な症状です。しかし、膵炎、腎機能悪化、胆嚢障害、低血糖(特にインスリン・SU薬との併用時)、視力変化や稀に甲状腺腫瘍のリスクもあるため、甲状腺髄様癌の既往がある方や膵炎の既往がある方には投与が推奨されていません。マンジャロには、吐き気・下痢・便秘・食欲不振・低血糖(特に他の薬と併用時)などの副作用が報告されています。また、ダイエット目的で安易に個人輸入したり、医師の管理なしに使用することは大変危険です。
つねだクリニック「マンジャロの効果と副作用とは?糖尿病治療薬が注目される理由と医師の見解」

胃腸の働きが抑えられて、副作用が起きやすいみたい
こうした副作用の可能性を含め、自己責任でマンジャロを使うというのが現状の様子。
魅力的な効果はありますが、実際に副作用が起きてしまったらどうしよう…といった不安感もありますね。
まとめ
今回は、ダイエット薬として流行っているマンジャロについて、そもそもマンジャロとは何なのか、どうして痩せるのか、なぜ流行っているのか、副作用はあるのかといった疑問を調査しました。
海外の女優さんや、日本でも有名なインフルエンサーがマンジャロを使っているでは?といった噂がたくさんあるようですね。憧れの人が痩せた方法なら、自分も試してみたい…と魅力的に思ってしまうのは仕方ないような気も。
ただ、本来は2型糖尿病の薬ということで、病院で処方されない=医師のお墨付きがもらえないというのは、個人的にかなり不安感が強いです。
入手や効果、副作用まで、全てが自己責任ということなので、私のように「もし悪いことが起きたらどうしよう」と少しでも不安があれば、使わない方がいいのかなと思います。
自分の体に負担がかかる方法かもしれないので、慎重に判断するようにしましょう。
- 一般社団法人日本内分泌学会「2型糖尿病」〈https://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=93〉
- つねだクリニック「マンジャロの効果と副作用とは?糖尿病治療薬が注目される理由と医師の見解」〈https://tsuneda-clinic.com/blog/mounjaro/〉
- 本通水田内科クリニック「マンジャロってどんな薬?糖尿病の治療薬 GLP-1 製剤について解説」〈https://hondori-mizuta-clinic.jp/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%AD%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%AA%E8%96%AC%EF%BC%9F%E7%B3%96%E5%B0%BF%E7%97%85%E3%81%AE%E6%96%B0%E8%A6%8F%E6%B2%BB%E7%99%82%E8%96%AC%E3%81%AB〉
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