ダイエットを始めるとき、まず一番に思い浮かぶのが食事制限。
その中でも、カロリー制限を実践してみる方が多いのではないでしょうか?
「自分の体型で摂っていいカロリーってどれくらい?」
「実際、カロリー制限って痩せるの?」
この記事では、摂取すべきカロリーの設定方法、カロリー制限によるダイエットのメリット・デメリットを解説します。
また、この記事を書いている私モル子が カロリー制限ダイエットを進めるうえ感じた、成功させるコツについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
カロリー制限ダイエットの仕組みとは?

カロリー制限とは、簡単にいうと 摂取カロリーを消費カロリー以下に抑えるダイエット方法のこと。
食事から摂り入れる摂取カロリーと 消費カロリーのバランスで、太るのか痩せるのかが変わってきます。
● 摂取カロリー >消費カロリー ➡ 太る
● 摂取カロリー <消費カロリー ➡ 痩せる
目標設定:目指すべき体重とは?

健康的で適正な体重の評価指標として、BMI(Body Mass Index)というものがあります。
このBMIは、個人の身長の違いも考慮した適正体重の評価指標で、次の計算で求めることができます。
BMI = 体重(kg) ÷{ 身長(m) × 身長(m) }
目標とする体重は、このBMIから設定することができます。
年齢別に、以下のBMIの範囲が健康的・理想的な値とされています。
この範囲を目安に、なりたい体重を設定するとよいです。
年齢(歳) | 目標とするBMI |
---|---|
18~49 | 18.5~24.9 |
50~64 | 20.0~24.9 |
65~74 | 21.5~24.9 |
75以上 | 21.5~24.9 |
※ 死亡率をできるだけ低く抑えられると考えられるBMIを基本として、BMIと主な生活習慣病の有病率、医療費、高齢者における身体機能の低下、労働者における身体機能低下による退職との関連を考慮して、定めたもの。

この記事を書いているモル子の場合、
身長163cmだから BMI 22を目指すとして…
BMI ×身長×身長 = 22×1.63×1.63 = 58.5kg
現60kgから58.5kgまで痩せることが目標!
ちなみに… 上記の範囲外の値だと、健康を害する可能性が高まります。
【18~48歳の場合】
● BMI18.5未満の低体重 …体力の低下、栄養不足・貧血、月経不順など
● BMI25以上の肥満 …糖尿病や生活習慣病など
摂取カロリーの設定

それでは、目標とする体重を目指すために、摂取カロリーはどれくらいにしたらよいのでしょうか。
痩せるためには、冒頭のとおり 摂取カロリーを消費カロリー以下に抑えることが重要です。
消費カロリーの計算
消費カロリーとは、人が生活する中で消費するエネルギー量のこと。
人の身体は、運動をすることでエネルギーを消費するのはもちろん、運動をしていないジッとしている状態でも、生命を維持するために 常にエネルギーを消費しています。
この消費したエネルギー量が、すなわち消費カロリーのことです。
それでは、実際に現在の皆さんの消費カロリーがどれくらいか見てみましょう。
消費カロリーは、次の計算で求めることができます。
消費カロリ- = 体重1kgあたりの基礎代謝量基準値 × 体重 × 身体活動レベル基準値
各項目については次のとおり。

モル子の場合、27歳女性・身体活動レベルは「低い」だから…
●基礎代謝量基準値22.1 kcal/kg ●体重60 kg ●身体活動レベル基準値1.50
消費カロリー = 22.1 × 60 × 1.50 = 1,989kcal !
摂取カロリーの設定と注意点
摂取カロリーの目安は、先ほど求めた消費カロリー以下に抑えることです。
ここでいくつか注意点があります。
体重が減少するのに合わせて、摂取カロリーは見直す必要がある
摂取カロリーを消費カロリー以下に設定し、体重が減少したとします。
体重が減る ということは、その体重分のエネルギーが不要になる、つまり消費カロリーも以前より減少していることになります。
そのため、体重が減少してから ずっと同じ摂取カロリーを摂り続けていても、体重は停滞してしまう恐れがあります。
体重減少に合わせて、定期的に摂取カロリー再設定を行いましょう。
無理な摂取カロリーを設定しない
摂取カロリーを極端に抑えたからといって、早く痩せるわけではありません。
カロリーを極端に抑えると、体の不調を引き起こします。
●本来 必要なエネルギーが不足し、体力の低下、集中力の低下などを引き起こす。
●必要な栄養素を摂れなくなり、貧血、肌荒れ、体調不良の原因となる。など
減量は長期的に取り組むことを目標とし、無理なカロリー制限はやめましょう。
摂取する栄養素にも意識するようにしてください。
タンパク質は積極的にとること
タンパク質が不足すると、筋肉が落ち、筋肉が落ちると基礎代謝が下がります。
これにより消費カロリーも減り、痩せにくい体になってしまいます。
食事の際は、しっかりとタンパク質を摂りましょう。
カロリー制限のメリット・デメリット

メリット
カロリー制限によるダイエットのメリットは、次のものが挙げられます。
好きなものを食べられる
カロリー制限のダイエットでは、摂取カロリーを管理することが目的です。
そのため 食べてはいけない食べ物の制限はなく、摂取カロリーの中であれば、好きなものを食べられます。
「じゃあお菓子も食べていいの?」と思いますよね。
もちろん、すべてお菓子でカロリーを構成するのはよくないですが、必要な栄養素の食事に加えて、余ったカロリーの分、好きなお菓子を食べることは可能です。
ストレスが溜まりづらく 長期的に続けやすい
上記で挙げたとおり、カロリー制限ダイエットでは 好きなものを食べることができます。
「大好きなものを絶対に食べちゃダメ…」といった我慢が必要ないので、他の 「○○制限ダイエット」と比べて 圧倒的にストレスは溜まりにくいです。
ストレスのあるダイエットは、日々の我慢の反動で ある日突然爆食してしまう…なんてことも多いですが、カロリー制限ダイエットなら カロリーと栄養素を守った上で、大好きな食べ物を我慢する必要はありません。
ストレスのないダイエットはメンタルも安定し、習慣化しやすく、長期的に続けることができます。
デメリット
カロリー制限によるダイエットのデメリットは、次のものが挙げられます。
栄養素が不足しやすい
カロリー制限中は、カロリーを制限するゆえ、食事量が減ったり、食事の品目が減ったりと、栄養素の確保が難しくなります。
その結果、体調不良を招いたり、日々の生活に支障が出る恐れがあります。
好きなものを食べられる といっても、なんでもよいわけではありません。
カロリー制限の際は、摂取する食事の栄養素に注意することが大事です。
筋肉が減りやすい
カロリー制限中に、特に不足しやすいのがタンパク質。
タンパク質が不足すると、筋肉が落ち、その結果 基礎代謝が下がって痩せにくい体になってしまいます。
いくら摂取カロリーを減らしても、基礎代謝が下がった状態では消費カロリーも低いため、ダイエットの効果は得づらいです。
カロリー制限中はしっかりとタンパク質を摂り、痩せやすい身体をキープしましょう。
タンパク質の摂取と合わせて、筋トレを行うことも効果的です。
成功させるコツ
私自身も、現在カロリー制限ダイエットに奮闘しています。
実際やってみるうちに感じた、カロリー制限ダイエットを成功させるコツを紹介します。
カロリー計算アプリで管理しよう
簡単に摂取カロリーを把握するには、「カロリー計算アプリ」がおすすめです。
よく知られているのが、この二つ。
●あすけん
●カロミル
食べた食品を検索すると、その食品のカロリーと栄養素を手早く入力できます。
カロリーだけでなく 栄養素もわかるので、不足している栄養素を確認するのにもおすすめです。
私は、カロミルを使用していますが、特にPFC(P:タンパク質、F:脂質、C:炭水化物)の管理に大助かりしています。

〈 https://www.calomeal.com/about-calomeal/#about_cl 〉
運動で消費カロリーを増やそう
消費カロリーは、基礎代謝量だけでなく、運動で消費したエネルギーの分も含まれます。
「食べ過ぎで 摂取カロリーが消費カロリー(基礎代謝)をオーバーしちゃった…」
というときも、運動して消費カロリーを稼いでいれば安心です。
私のおすすめは散歩(ウォーキング)。
30分歩くだけで、100kcal程度の消費カロリーが得られます。
100kcalならチョコレート5粒分のカロリーを稼げることに。
筋トレで痩せやすい身体を作ろう
私が心がけているのが、基礎代謝を落とさず 痩せやすい身体を維持することです。
タンパク質の摂取と合わせて、毎日20~30分の筋トレをしています。
基礎代謝が上がっているのか、下がっているのかは、実際 目には見えなくて、自分の身体が今どういう状態か分かりません。
ですが、筋トレは身体を引き締めるという意味で、見た目に効果が現れます。
基礎代謝をキープしつつ、見た目が引き締まるだけで「痩せたかも…!」とダイエット効果を実感できるので、おすすめです。
お気に入りの食事のマイメニューを作ろう
私はカロリー制限中の食事で、お気に入りのマイメニューを決めています。
私のマイメニューは、自分の好きな食材+タンパク質を満たせる食事です。
〈マイメニュー〉
●朝食:ヨーグルト(+パン・オートミールなど)
●昼食:納豆・目玉焼き・白ご飯
●夕食:日替わり(野菜など、足りない栄養素に注意して組み立てる)
私はほぼ毎日、朝・昼に 大好きなヨーグルト、納豆、目玉焼きを食べています。どれもタンパク質が豊富な食材です。
こうしたマイメニューがあると、好きなもので栄養を摂ることができてストレスがないですし、毎回 料理や栄養素に悩むこともなく 楽ちんです。
ぜひ、自分だけの食事のマイメニューを見つけることをおすすめします。
まとめ
今回は、ダイエットで摂取すべきカロリーの設定方法、カロリー制限によるダイエットのメリット・デメリットの解説、そして私が カロリー制限ダイエットを進めるうえ感じた、成功させるコツについてもご紹介しました。
食事制限といえば、「○○を食べてはいけない…!」という制限がしんどいものですが、カロリー制限なら、カロリーさえ守れば 食べたいものを我慢しなくていい。
ストレスなく、心に負担がかからない方法で痩せたい という方には、とても魅力的だと思います。
ぜひ、カロリー制限でストレスのないダイエットを始めてみてください。
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